シリンダーオルゴールを構成する部品を簡単に説明させていただきます。
まず,以下の30弁のメカの画像を参照して下さい。
●香箱
オルゴールの動力であるゼンマイが格納されています。
ゼンマイを巻いて,ゼンマイが戻る力でオルゴールを奏でます。
ゼンマイは時計職人が考案したそうです。
パソコンに例えるならば,「電源」でしょうか。
●振動板(櫛歯)
実際に音を奏でている部品です。
ドラム(シリンダー)のピンが弾いています。
振動板は「ドレミファソラシド・・・」とは並んでいません。
曲により,使う音は違いますので,曲単位に振動板は違います。
この振動板については,後のほうで,もう少し詳しく書いています。
パソコンに例えるならば,「ハードウェア」でしょうか。
(例えに少々無理があります。ハードとソフトの両方ですね)
●ドラム(シリンダー)
円柱に振動板を弾くための針や突起物が施されています。
曲単位に針の場所(位置)が違います。
このドラムが大きくなれば1回転の時間が長くなります。横に長くなれば,より多くの振動板を弾けますので,音楽性豊な曲が表現できますね。
当然,振動板と同じように,曲単位にドラムの針の位置は異なりますので,曲ごとに違うドラムになります。
パソコンに例えるならば,「ソフトウェア」でしょうか。
(例えに少々無理があります。ハードとソフトの両方ですね)
●フレーム
オルゴールの他の部品が取り付けてある土台です。
振動板の音をBOXなどに共鳴させる働きもあります。
フレームの材質や質量といったところが音質にも影響してきます。
パソコンに例えるならば,「マザーボード」でしょうか。
●ガバナ(調速機構)
ドラム(シリンダー)が回転する速度を一定に保つように,速度調整をしています。
ゼンマイを全て巻いた時と,ゼンマイが切れる前では,ゼンマイの力が異なりますので,その力を出来る限り一定に保とうとするような働きを担っています。
でも,ゼンマイが切れる直前は速度が遅くなりますよね。それがまた「哀愁があっていい」という方もいらっしゃいます。
パソコンに例えるならば,「OS?」でしょうか。
(だんだん例えに無理が出てきました・・・強引な例えです。お気になさらぬように・・・。)